鹿児島から届いた本葛を舟上げしました

こんにちは!見習い葛職人の川原です。

今週は、鹿児島から届いた本葛(粗葛)を、数回に分けて「舟上げ」しました。

舟上げは秋月で行われる伝統的製法で、舟と呼ばれる木箱の中に木綿の布を敷いて、ポタポタと水抜きした翌日にすくい上げます。

すくい上げた本葛はプルプルしていて重さがあり、目を戻したらもう隙間が埋まっていたりして、すくい上げるのも一苦労です。

木枠の中にうつし、たたいて平坦にします。慣れるまでは息切れするほど大変な作業ですが、こうすることで中の空気が抜けて発酵を防ぐそうです。

舟上げした直後の固まりからは想像できないくらい、数分叩いただけで表面がツルツルになります。本当に不思議な物体です。

鹿児島から早めに秋月に戻ってきたおかげで、舟上げにまで携われてよかったです。これから葛蔵で半年以上自然乾燥させるため完成はまだまだ先ですが、あの根っこの状態からここまでの工程を見ていると、なかなかに感慨深いものがあります。

週末朝の仕込みは大忙し

おはようございます!見習い葛職人の川原です。

秋月に戻ってきて最初の週末で、太閤葛餅を練る大鍋をフル稼働しています。

葛餅は、気候や温度・湿度、本葛の状態などさまざまな条件で練る時間が変わってくるため、その日その日で状態を見極めながらつくっています。

季節限定の葛桜をつくっている様子です。

本葛を小鍋でねった直後に素手であんこをつつむため、持っていられないほど熱いです。いかに手早くきれいに包むか、まさに職人技だと思います。

葛桜を蒸しています。最後に桜の葉っぱを下に敷いて完成です。

昨日はおかげさまで完売しました。本日も美味しく仕上がっています。

ご来店、お待ちいたしております。

【太閤葛餅】本日3/16より販売開始です!朝の仕込みをしております。

秋月歴史浪漫菓子「太閤葛餅(たいこうくずもち)」と、季節限定の「葛桜(くずざくら)」を本日より販売いたします。

朝の仕込みの様子です。秋月にお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい!

秋月歴史浪漫菓子「太閤葛餅(たいこうくずもち)」3/16より販売開始いたします。

【太閤葛餅】秋月に現存する、太閤秀吉公腰掛の石

【太閤葛餅】秀吉公と秋月にまつわる歴史

【太閤葛餅】秀吉公と秋月にまつわる歴史

天正十五年(1587年)、豊臣秀吉公は豊後・大友宗麟公からの要請を受けて、九州全域に勢力を伸ばして来た島津氏との戦のため、約二十万の大軍勢を率いて九州に出兵。当時、博多を除く北部九州一帯治め、島津氏と盟約を結んでいた秋月種実公と対峙します。種実公は、戦に臨み奮闘しましたが、秀吉公得意の一夜城作戦やその壮大なスケールを誇る秀吉軍に戦意を喪失して降伏します。

そして、このとき、茶の世界で名器と謳われた「肩衝茶入楢柴(かたつきちゃいれならしば)」を秀吉公に献上したことで許され、宮崎県高鍋へ国替えをさせられました。

秀吉公は、秋月をおおいに気に入り三日間滞在したと言われています。その時、秀吉公自ら座ったとされる石が今も秋月に現存しています。この太閤秀吉公腰掛の石は、太閤出世石とも呼び、この石に座ると出世するとの言い伝えもあります。

太閤葛餅は、秋月の歴史的なエピソードである太閤秀吉公腰掛の石をモチーフにしています。

秋月歴史浪漫菓子「太閤葛餅(たいこうくずもち)」3/16より販売開始いたします。

【太閤葛餅】秋月に現存する、太閤秀吉公腰掛の石