若手葛職人の川原です。
2025/9/21に鹿児島県鹿屋市のグルテンフリーカフェ「なちゅらるーちぇ」さんで開催された、葛の花の蒸留ワークショップに行ってきました。
毎年9月頃に咲く葛の花を近場で採取し、蒸留器にかけオリジナル化粧水を抽出し、葛がゆを作ったり、なちゅらるーちぇさんの軽食をいただきながら葛について学ぶイベントでした。

お店の裏から歩いてすぐのところに葛の花がたくさん咲いていて、手の届くところにあったので大変助かりました。
葛の花や葉、つるやさやなど葛の基本的な構造や効能について説明させていただきました。


赤紫色のきれいな葛の花は、甘酸っぱい良い香りがします。
採取してきた葛の花を、小さなカメムシに気をつけながら蒸留器に入れ、水(塩素の入っていないもの)を入れて火にかけます。
先日秋月で行われた蒸留は透明な器具でしたが、こちらは銅の蒸留器のようです。小瓶にポタポタとエキスが溜まっていき、1時間ほどかけて蒸留が行われました。
温度管理が重要なようで、通常は水を循環させて常温に保つそうですが、今回は氷を入れて調整していました。

蒸留と並行して、葛がゆを作っているところです。
固形の本葛はすぐ水に溶けて、光沢感のある上品なとろみがついていきます。

なちゅらるーちぇさんの軽食とともにいただきました。パン生地には、本店やワークショップで販売している葛の葉の青汁(粉末)が練り込まれていてこちらも大変美味しかったです。

リモートで秋月とつないで、十代目高木久助より葛の効能などについて説明がありました。
イベントは当日2部に分けて行われ、みなさん葛について大変学びがあったようです。
大隅半島が葛の根の一大産地であることは地元で知られていないので、今後もこういったイベントや、鹿屋市での商品販売も出来れば良いなと思いました。